釜石ライフセービングクラブ設立10周年、心よりお喜び申し上げます。
釜石ライフセービングクラブの設立からの10年間を振り返れば、釜石市内の海水浴場でレスキューした件数を評価することも大切でしょうが、その何十倍もの海水浴客の安全輸送が行われたことこそ高く評価されるべきだと思います。
厳しく言えば、レスキューした時点で海水浴客には死ぬかもしれない恐怖感を経験させ、結果的にその海水浴客や家族は海が嫌いになったかも知れません。
安全輸送など事故を未然に防止するライフセービング活動こそ、当該の海水浴客及びその家族の深い悲しみを未然に防ぎ、海の楽しい思い出だけを家に持ち帰って頂ける"誇るべき活動"だと考えます。
ひとたび事故が起きれば、遺族や関係者は、その海水浴場で以後泳ぐ事は殆どないでしょう。私たちのライフセービング活動は、結果的に地域の幸せづくりと住民の健康増進に寄与するばかりでなく、経済的効果を高める貴重な活動でもあります。
また、ライフセービング活動の教えこそ、将来の地域を背負う青少年に対して、弱者をいたわり、友だちを大切にし、また事故を未然に防ぐ貴重な教えを与え、なおかつ救助に際しては咄嗟の高度な判断力と、屈強な身体が求められることを悟らせるのです。オーストラリアでは、ボランティア活動のライフセーバーとは別に、公務員のライフガードが各浜に配置されています。
市民はライフガードに対して、感謝と尊敬を込めて、こう称えています。『Lifeguard is gentlemen! 』
風光明媚で海の幸に恵まれ、数多くの海水浴客が訪れる三陸釜石の地において、事故防止対策と水難救助技術をもったライフセーバーの活躍は、これからさらに期待されることでしょう。
釜石ライフセービングクラブの益々のご発展と、佐々木聡代表を始めとして、クラブ関係者の皆さまのご健康とご活躍をお祈りし、簡単ですがお祝いの言葉とさせていただきます。クラブ設立10周年、おめでとうございました。
2010年2月吉日




















