Jr.ライフセービング03

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「ウォーターワイズ」を知っていますか?

6年前よりジュニアライフセービングのプログラムの作成に関わりはじめましたが、最初に感じたことは「ライフセービングに固執したプログラムにどれほどの意味があるのか?」ということでした。

子ども達を海に集め、安全教育やレスキュー体験をさせるだけで良いのか?そんなジレンマが私の行く手を遮っていました。そんな時に出会ったのがニュージーランドの「ウォーターワイズ(Water wise)」でした。

ウォーターワイズは、1983年に子ども達の水難事故を少なくするために、ニュージーランド文部省と同ヨット協会などの水辺の活動団体が、中心となって開発した野外活動教室のプログラムです。
このプログラムは、オークランド市周辺地域の小中学校において選択科目の一つとして授業に取り組まれるようになり、急増していた子どもの水難事故の増加を抑えることに成功しました。

1990年代にニュージーランド全国にウォーターワイズ授業が広がるにともない、事故件数は少しずつながらも減少し始めました。
また、子どもたちが水辺の環境保護や環境問題にも関心を持つようになり、オークランド市は美しい海岸線を保つようになりました。加えて、ウォーターワイズは諸外国でも高い評価を受けるようになり、近年では米国でも開始されています。

「いつかそのプログラムに参加してみたい」そんな想いで模索していたところに飛び込んできたのが、「日本版ウォーターワイズ」の実践報告を取り入れていた「海辺の環境教育フォーラム2004」との出会いでした。

ジュニアプログラムに新しい風を吹き込めるかもしれない・・・。そんな思いでフォーラムの門戸を叩きました。
参加者履歴を聞いてみるとライフセービング界からは初めての参加。海辺の自然体験に関わる人、例えばダイビングリーダー、水族館関係者、海辺の博物館、海域のエコツーリズム関係者、漁師さん、ビジターセンター職員、カヤッカーなど、海辺に関わる色々な人が参加していました。

海辺で様々な活動をしている方々と肩を並べディスカッションできるチャンスは滅多にありません。海辺での活動には安全確保が大前提です。
ライフセービングの立場で「海辺活動における安全管理の手法」を全面に出していったら、上手くアプローチができるはず。

そのためにポスターセッションへ参加し、ライフセービング教育の必要性を訴える展示をしたところ、多くの方が興味を示してくれました。それを基点に横の繋がりをつけることができた昨年に対して、今年は日本潜水安全協会(JCUE)とのコラボレーションにまで持ち込めるようになりました。「スノーケリング体験における安全確保の手法と救助機材の活用方法について」がそのテーマです。

新しいジュニアライフセービングが始まる!

水辺では、柵や禁止事項という規制内に収まらず、規制の範囲外に陥った場合に対応がわからず、事故に遭うということが少なくありません。シュノーケルの使用や、飛び込み行為などの規制のために、子どもたちは経験や学びのないまま、人目の少ない水辺に行き、さらに危険を招くかもしれません。
水難事故防止という観点から水辺に触れる方法を規制するのも大切ですが、それと同時に水辺でライフセービング体験などを通じて楽しく水と親しみ、水辺における安全知識を身に付けることは安全の相乗効果となります。

ライフセービングの大原則は、事故を未然に防ぐ予防活動。ライフセービングを核にした水辺スポーツ体験や相互理解はジュニアプログラムの幅を広げ、より地域色が出せる良い機会になると思います。
これらもワークショップ形式にして順次開催していこうと思っています。

また、今年度のフォーラム開催場所であった高知県の国立室戸少年の家は「日本版ウォーターワイズ」を展開している施設でした。
そこでの見聞を持ち帰り、沖縄ライフセービング協会(OLSA)と国立とかしき青年の家との共同開発により、ライフセービング仕様にアレンジしたプログラムを「ジュニアライフセービングジャンボリー」として活用・開催することも決まりました。

日本全国のジュニアライフセーバーを世界に誇れる海洋環境が残る沖縄・渡嘉敷島に集めて、様々な海洋アクティビィティーを体験できる年に一度のお祭りにしたい。皆様にもお知らせできる日が近いと思います。

子ども達に素晴らしい体験を提供できるよう、沖縄と今後もタイアップしていきたいと思っています。御期待下さい。

最後に、来年度のフォーラムに共に参加してくれる同志が出てきてくれることを期待しています。興味のある方は、事務局までご連絡下さい。お待ちしています。

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