ライフセービングが分からなくても、今の教育に問題があるとお考えの方、是非私達と一緒にトライしてみませんか?
先進国は青少年の育成に力を入れている。
1990年、神奈川県平塚において日本初の国際大会「環太平洋選手権大会」が開催されました。その大会以降、日本のライフセービングは競技スポーツを通して、大きな発展を遂げました。
そして15年の月日を経た今年、日本ライフセービング協会はDHL社と5年間のパートナーシップを締結し、まさにアジアを代表する牽引役としての立場を明らかにするべく新たなチャンスが到来しました。
それはアジア地区のライフセービング発展の為に開催される「DHLアジア太平洋地区選手権大会」の開催です。
ライフセービングの先進国であるオーストラリアやニュージーランドという先進国の参加による相乗効果により、強烈に日本のスポーツ界にアピールできたことは言うまでもありません。
しかし、ちょっと気掛かりなこともあります。
ライフセービング先進国の殆どの国が競技スポーツを通して発展を遂げてきていますが、同時に青少年育成においても力を注ぎ、国をも巻き込む真のライフセービング先進国に成長している点です。同じ道を歩いてきた日本は果たしてその道を一歩一歩進み続けてきているのか・・・。
守ることだけではない。伝えることも使命。
競技会に参加する一部の選手達の行動を見ていると、やや不安になることがあります。
「競技のNO.1はレスキューのNO.1」というグラント・ケニーの言葉は日本に生きているのか?ブイやゴールの先には溺者を想定しながら、全力でレース取り組む姿勢はライフセービング競技者の責務です。
次の世代である子ども達にまず自らの姿勢を正し、自らの行動で伝えることからはじめましょう。
さて、冒頭からシビアな話になっていますが、日本のジュニア教育も歩みは遅いながらも着実に成長を続けています。
古くから手がけ、ジュニア教育のパイオニアである下田ライフセービングクラブを筆頭に、西浜サーフライフセービングクラブや大竹サーフライフセービングクラブ等、地域クラブを中心にジュニア教育は地道に発展してきました。「守るだけでなく、伝えることで事故を未然に防ぐ」ジュニア教育は、次世代のライフセーバーを育成することにも繋がります。
青少年を育成する指導者の不足。
学校教育にもその活動は広げられており、東京都北区教育委員会とのタイアップによる中学生のジュニア教育は毎年の恒例行事となっています。
この背景にはある公立学校のある特徴が表れています。それは、教員の6年と言われる在任期限にあります。
水辺活動の指導に長けている教員がいる学校では、臨海学校は行われていますが、そうでなければ、林間学校に振り替えられてしまいます。
ある調査では、臨海学校等、水辺活動の実施上の問題点として「引率教員の確保が困難」「指導者不足」「安全確保の難しさ」などが挙げられ、安全面での問題が実施の減少に繋がっていることが示唆されています。特色ある学習活動の継続が難しい状況にあるのです。
ですから日本協会とのタイアップ事業は、まさにこれを解消する素晴らしいパートナーシップの在り方だと思います。
今後このようなニーズはライフセービング界に大きな転機をもたらすでしょう。しかし、深刻な問題もあります。それは指導者の絶対的な不足です。ライフセーバーの殆どは生涯現役を目指し、トレーニングに励んでいます。「ジュニア教育に興味はあるが、現場の安全が最優先!」という人も少なくありません。
結果、ライフセービングインストラクターを、にわかジュニア指導者に仕立てることも稀ではありません。
成人教育の指導者がジュニア教育に必ずしも長けているとは限らないのですが・・・。
私は5年前より夏休みを利用して、沖縄でジュニア教育の普及に携りました。まずそこで驚いたのは、沖縄の子ども達の泳力の低さでした。日中の陽射しの強さから海水浴は夕方の水遊び程度。水泳は親の世代から自己流が多く、指導も出来ない状況で、海には危ないから行くなという指導も横行していました。
エメラルドグリーンの海を目の前にしながら、考えられない衝撃でした。まずは水慣れから泳力の向上へと、セルフディフェンスの確立から入ったのを覚えています。
子供達の笑顔のためにも是非!ご参加を!
沖縄はリゾートホテルが立ち並ぶリゾートアイランド。
今では沖縄全土の主要ビーチにてジュニア教育が開催されるまでになりました。その成長の早さは、沖縄の人達の自然環境汚染への危機感と、子どもへの生命教育へ理解度の高さ、また多種多様な指導者の参加が物語っています。
消防士は応急手当、生物の先生は海洋危険生物、サーファーは波乗り、お母さんは野外料理、お父さんはテント設営やロープワーク、おじいちゃんおばあちゃんは伝統工芸など、大自然の中で自分の得意分野を生かして子ども達に伝えることにより、子どもだけでなく親も含めた社会教育の場が出来上がっているのです。「人間の生命」という生きた題材、自然の中で学ぶことにより、まず「人間としての生き方」を学習するよい機会になっているのです。
そんな子ども達を育成し、次世代にきれいな海を残す為にも、指導者養成プログラムの構築が急務となっています。
当連盟でも、ジュニアプログラムの構築を図るプロジェクト会議を何度か召集していますが、残念ながら私の所属しているクラブも含め、積極的な参加状況には至っていません。自分のクラブだけで手一杯というのがその理由の様です。
「ライフセーバーはやったことがないけれど、ジュニアには興味がある」という方。
「一度離れてしまったけれどジュニアで復帰したい」という方も、理由は問いません。皆さんも更なるライフセービングの発展を目指してジュニア教育に携ってみませんか?
今年はDHL社のご協賛を頂き、8月29日に「第1回全日本ジュニアライフセービング選手権大会」の開催も決まっていました。しかし、生憎の台風による中止。実行委員長として企画運営を模索してきた私としては、後ろ髪引かれる思いの決断でした。
しかし、これまでのジュニアの進行状況を考えると、今回の天災による中止は「競技の前にまず教育を整備しろ!」という自然からの啓示として受け止め、来年度の開催を念頭に置いてジュニア教育の発展に力を注いで行きたいと思っています。
子ども達の笑顔と共に、皆様のご参加をお待ちしています。
まずは自らの地域からとの思いから着実に根ざしてきています。




















