ワールドレポート06

| | トラックバック(0)

今年の全豪選手権は、西オーストラリア州パースに会場を移し、3月20日~25日スカボロー・ビーチにて開催された。

JLAによる選手強化プログラムの一環として、フル代表チーム12名、U22チーム11名が出場。県内のクラブからは、遠藤大哉総監督(西浜SLSC)、フル代表チームに鈴木一也(茅ヶ崎SLC)、長竹康介・植木将人・遊佐雅美(西浜SLSC)、堀部雄大(二宮LC)、林昌広・鈴木祐輔(湯河原LC)、山口公子(東海大クレストLC)、U22チームには、渡会明子(神奈川大LC)、三木玲奈(東海大クレストLC)、通訳スタッフとして西嶋智美(茅ヶ崎SLSC)、選手団本部スタッフ/コーディネーターとして相澤千春(西浜SLSC)が派遣された。

オーストラリア協会(Surf LifeSaving Australia)は、1907年に設立されて以来、100年にわたりビーチの安全を守り、社会に大きく貢献してきたその活動を讃えられ、オーストラリア政府は今年2007年を、Year of the Surf Lifesaver」と称し、記念切手や記念コインも発売され、年間を通し様々なセレモニーやイベントが開催されている。
大会期間中に定例で開催される年間の功労者表彰パーティも、今年は盛大に催され、JLA理事長、荒木雅信理事も出席しロン・ランキン会長にお祝いのスピーチと盾を贈呈した。

また日曜日の早朝に大会のメインエリアでは、この100年の間に不幸な戦争で命を亡くしたライフセーバー、及びライフセーバーとしての活動中に命を落としたメンバーひとりひとりの名前を所属クラブ名と共に読み上げ、その功績を讃え追悼するミサも開かれた。

Bフラッグス植木選手3位

パースへの航空機の事情で、ボードもスキーも日本から持ち込むことができないため、サーフスキーはサイズ調節可能の物を4艇新調し、ボードはレンタル使用。使い慣れたマイスキー/マイボードでの出場がままならないというハンディーがありながら、JLA代表選手たちはそれぞれの種目において、世界でもトップレベルであるオーストラリアの強豪達と同じスタートラインに立ち全力を尽くした。
中でも上位入賞の期待がかかるビーチフラッグスでは、プレッシャーとの戦いの中、植木選手が堂々の3位、銅メダルを持ち帰ることができた。

渡会選手熱中症で脱水状態!

メインアリーナで、ちょうど植木選手が決勝最後の3名に残れたことを観覧席の最前列で見届けていた午後の4時半過ぎ、サイレントモードにしておいた私の携帯電話がポケットの中でブルブルッと振動した。
日本人選手のテントで待機している三浦JLA事務局員から、昼頃から腹痛を訴えていた渡会選手の様子がかなりつらそうだという連絡だった。すぐにテントへ急いだが、歩けない状況だと言うことだったので途中ファーストエイドステーションに立ち寄り、医師にテントまで同行してもらった。

ステーションに搬送後、医師の診察を受けたが、熱中症による脱水症状であろうとの診断。症状がひどく、直ちに点滴と痛み止めの注射が施され、その後病院へ搬送されることになった。
一時は脈拍や体温が極端に低下し、救急車に同乗していた相澤と三浦も、渡会選手には平静を装い笑顔で励ましながらも、内心ドキドキしてひたすら回復を祈るばかりだった。

病院での手当で徐々に元気を取り戻した渡会選手だが、残念ながら翌日のサーフレース決勝を棄権することとなってしまった。これもまた貴重な経験。悔し涙を次へのバネとして今後の活躍を期待したい。

ボランティアのサポート力

出場選手数は、約200のクラブから630名、400名余りのオフィシャルとボランティアスタッフ、大会会場もサーフボートエリアを含めると全長1.5kmに及び、各クラブのテントが所狭しと立ち並ぶ。
場内放送や、各エリアでの召集、配布物等はもちろん全部英語。通訳として選手団と同行した西嶋智美さん、現地で合流した戸田泰史さん(九十九里LC)、ボランティアスタッフとして参加していた宮田篤さん(九十九里LC)の3名は、競技の進行状況や召集のタイミングなどの把握と伝達、使用器材のエリア間での移動に大奔走。連日炎天下でのサポートを務め大きな陰の力となっていたことを報告しておきたい。

「全豪を制すれば世界をも制す」と言っても過言ではないこの大会、強豪達に挑んだ日本人選手、QF(準々決勝)以上の結果は下表のとおりです。

鈴木一也 OPENサーフレース SF
本多辰也 OPENビーチフラッグス 6位
植木将人 OPENビーチフラッグス 3位
中曽根麻世 OPENサーフボードレース QF サーフスキーレース QF
鈴木郁蘭 OPENサーフスキーレース QF
伊藤彩香 OPENサーフボードレース QF アイアンウーマンレース SF
遊佐雅美 OPENビーチフラッグス 7位
山口公子 OPENビーチフラッグス SF
中曽根・伊藤 OPENサーフボードレスキュー SF
中曽根・伊藤・鈴木(絵) OPENボードリレー F
井口明彦 U19サーフレース 12位
長井隆昌 OPENサーフレース SF
渡会明子 U19 サーフレース F OPENサーフレース F
三木玲奈 U19アイアンウーマンレース SF
勝俣閑 OPENサーフボードレース SF

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ワールドレポート06

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.lifesaving.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/31